皆様こんにちは、須藤です。![]()
今回も自分としては良書三昧でした![]()
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日々の地図(谷川俊太郎 著 /集英社)
真っ白でいるよりも(谷川俊太郎 著 /集英社)
八木重吉(萩原昌好 編 / あすなろ書房)
知的な聴き方(外山滋比古 著 / だいわ文庫)
影をなくした男(アーデルベルト・フォン・シャミッソー 著 / 池内紀 訳)
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日々の地図(谷川俊太郎 著 /集英社 1982)
真っ白でいるよりも(谷川俊太郎 著 /集英社 1995)
いずれも谷川俊太郎ファン必携のものと思う。二冊とも昨年亡くなった詩人の手になるもので、これまで自分としてはそれなりに作品に触れてきた方だと思っていたけれど、初見のものが結構収録されていてそれらを読めただけでも収穫だった。
詩人の川崎洋 氏や、大岡信 氏を題材にしたユーモラスな作品(「日々の地図」所収)、同じく詩人の草野心平 氏、友竹辰 氏らを題材にした作も収められている(「真っ白でいるよりも」所収)。
「真っ白でいるよりも」の終わりを飾る作品「旅の連詩 1990年秋」は、まるで日記のようなスタイルと、間に挟まれる旅先でのエピソードなど、いわゆる一般的な詩とはおよそかけ離れた自由さがたまらない。読んでいる時、顔がにやけていたと思う。
個人的に愛蔵の二冊になった。
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八木重吉(萩原昌好 編 / あすなろ書房)
クリスチャンとして生き、結核により29歳の若さで没したという詩人、八木重吉。詩作に費やした期間は5年余りだそうだが、二千を超える作を残したという。素朴な作風と後代の評価の高さから、必ず読みたいと思っていた。
この書籍は、埼玉大学教授などを歴任されている萩原昌好 氏が編者となり、日本文学史における数多の詩人の作について、小学校高学年生から中学生くらいの学童を対象としてやさしい言葉で解説と鑑賞を加えたシリーズ「日本語を味わう名詩入門〔第1期〕」の三冊目にあたる。
八木重吉の代表的な作品を取り上げた鑑賞だが、中には一部の技法的な事項に至るまで解説が加えられている。読んで正解だった。このシリーズの別の詩人のものも読んでみたくなる。
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知的な聴き方(外山滋比古 著 / だいわ文庫)
前回も取り上げた外山滋比古 氏の書籍で、あらかじめ買っておいたもののうちの一冊。
「リテラシー」という単語が踊る昨今だが、本来のリテラシーである「読み・書き」、そしてそれ以前のもっと重要な要素である「話す・聴く」ことについて、作者が現代社会の事象を取り上げながら掘り下げていく一冊。
前回の「ことばの教養」を読んだ時も感じたことだが、著者は本当に途轍もなく頭脳明晰な人なんだなと感心しながら一気に読む。頭の整理のための素晴らしい薬になりそうな良書を多く世に送り出してくれた著者に、改めて感謝。
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影をなくした男(アーデルベルト・フォン・シャミッソー 著 / 池内紀 訳)
世界各国で翻訳され、読み継がれてきた名著。にも関わらず今まで一度も読んだことが無かった。
単純に話の筋が面白く、また書簡の形式を取っているので読みやすさもあり、冒頭から終わりまで一晩で一気に読了した。訳者である池内氏の翻訳で長く読み継がれているということで、翻訳の質も素晴らしいのだろう。
恐らく、現代のあらゆる SF やラブロマンスものの映画が、この著作を繰り返し換骨奪胎して制作されているのではないかと思わされるような作品。この書籍で扱われているテーマが、それくらい人間にとって根源的なものだからだろう。
元々、作者であるシャミッソーが知己を訪ねた先で子どもたちにせがまれて作った話が原型になっているらしい。また一説には仲間との散歩や雑談の中から生まれたとも言われている。
SF のようであり、寓話やファンタジーのようであり、それでいて生々しい人間の在り様を描き、本当に大切にすべきものとは何かを読者一人ひとりに考えさせる物語。
もしもハリウッドが干上がりそうになったら、総力を挙げてこれを映画化してみるといいと思う。数奇な運命をたどる主役のペーター・シュレミールは、俳優のトム・ヒドルストンがふさわしいような気がする。


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